2025年10月20日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)には、女優の柏木由紀子(かしわぎ・ゆきこ)さんが登場します。
夫である坂本九さんが飛行機事故で亡くなってから40年。
番組では、今なお夫への深い愛情を胸に生きる柏木さんが、「叶わなかった夢」や「家族への思い」について語ります。
この記事では、柏木由紀子さんの経歴や生い立ち、坂本九さんとの馴れ初め、そして現在の活動について詳しくまとめます。
柏木由紀子のプロフィールと経歴
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本名:大島由紀子(旧姓:柏木)
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生年月日:1947年12月24日
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年齢:77歳(2025年現在)
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出身地:東京都世田谷区
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所属事務所:坂本九音楽事務所
柏木由紀子さんは、東京都世田谷区で印刷会社社長の父を持つ家庭に三人姉妹の末っ子として生まれました。
幼い頃から歌やファッションが大好きで、小学5年生の時に劇団若草に入団。同期には女優の酒井和歌子さんがいて、今でも親交が続いているそうです。
当初は子役として芝居をするよりも、モデルとしての活動が中心で、『女学生の友』(小学館)などの雑誌にも登場。
そして高校2年生の時に、松竹映画『明日の夢があふれている』(1964年)で女優デビューを果たしました。
その後、TBSドラマ『東京の人』のヒロインに抜擢され注目を浴び、1970年の大ヒットドラマ**『細うで繁盛記』**で全国的な人気女優に。
清楚で上品な美貌と、優しさあふれる雰囲気で多くのファンに愛されました。
坂本九との出会いと馴れ初め
柏木由紀子さんと坂本九さんの出会いは、まるで映画のような偶然から始まりました。
映画出演の帰り道、銀座を歩いていた柏木さんを、車に乗っていた坂本九さんが見かけたのが最初の“出会い”。
坂本さんは当時、すでに『上を向いて歩こう』などで国民的スターでした。
車中で彼は仲間に向かって「ああいう娘をお嫁さんにしたいな」と話したそうです。
すると仲間が「あれは女優の柏木由紀子だよ」と教えたといいます。
それから5年後、撮影所で偶然再会。
坂本九さんはすぐに柏木さんへ連絡先を渡しましたが、柏木さんは恥ずかしがってすぐには電話をしませんでした。
ところが、1年後に母親と大阪へ行った際、偶然にも坂本九さんのワンマンショーの日に劇場の前を通りかかります。
母が坂本さんのファンだったこともあり、楽屋を訪問して挨拶したのが、2人が正式に会話を交わした最初の瞬間でした。
ステージで歌う坂本さんの姿を見て、柏木さんの心にも火が灯ります。
「人柄の良さ、優しさ、誠実さに惹かれた」と後に語っています。
結婚と幸せな家庭生活
1年間の交際を経て、1971年12月8日、柏木由紀子さん(当時23歳)と坂本九さん(当時29歳)は結婚しました。
坂本さんは「一目惚れした女性と結婚できた」と語り、結婚後も柏木さんを毎日のように褒め続けたといいます。
坂本九さんは、柏木さんの洋服や髪型など、気づいたことをメモして「今日の君は素敵だったよ」と伝えてくれる優しい夫だったそうです。
また、テレビ番組『なるほど!ザ・ワールド』に夫婦で出演した際には、坂本さんの衣装をコーディネートしていたのも柏木さんでした。
2人の間には2人の娘が誕生。
長女はシンガーソングライターの大島花子さん、次女は舞坂ゆき子さん。
家族仲はとても良く、休日は4人で過ごすことが多かったといいます。
坂本九との別れ —日航機墜落事故—
しかし、幸せな家庭を襲ったのが、1985年8月12日の日本航空123便墜落事故でした。
坂本九さんは公演先からの帰路にその便に搭乗しており、帰らぬ人となりました。
当時、柏木由紀子さんは37歳。
突然の別れに深い悲しみを抱きながらも、幼い2人の娘を守るために前を向きました。
翌年には女優として仕事復帰し、「九さんが愛した音楽を伝えたい」という思いから講演活動も開始。
以降、全国各地で坂本九さんの生き方や夫婦の絆を語り続けています。
柏木由紀子の現在の活動
現在77歳を迎えた柏木由紀子さんは、今もなお輝きを失うことなく、多方面で精力的に活動を続けています。
その中心にあるのが、彼女が人生を通して大切にしてきた「おしゃれと心の豊かさ」というテーマです。
柏木さんは幼い頃からおしゃれが大好きで、洋服やアクセサリーを自分なりに工夫して身につけることに喜びを感じていたといいます。
20代の頃には、ニット製品やバッグのデザインを手がけ、自身の名前を冠したファッションアイテムをプロデュースするなど、クリエイティブな才能も発揮。
昔から痩せ型で、なんと20代の時に着ていた服を50年以上経った現在(2023年時点)でも着こなせるという驚異的なスタイルの持ち主です。
ブログとSNSで見せる“等身大の自分”
2010年代前半、長女でシンガーソングライターの大島花子さんの勧めで、公式ブログ『柏木由紀「子」でございます』を開設。
そこでは、日常の出来事や食卓の様子、そして毎日のファッションコーデを紹介し、多くの女性ファンから共感を集めています。
特に近年はアメブロ女優部門で1位を獲得することも多く、世代を超えた人気を誇ります。
「年齢を重ねても自分らしく生きる」という柏木さんのメッセージは、同世代の女性たちに大きな勇気を与えています。
夫への思いとこれから
坂本九さんが亡くなって40年。
柏木由紀子さんは現在も講演やメディア出演を通じて、夫の思い出を語り続けています。
「九さんが生きていたら一緒にしたかった夢」を抱きながらも、今はその夢を娘たちと叶えているようです。
『徹子の部屋』では、そんな柏木さんが夫への愛、そして「家族の絆」について静かに語ります。
77歳になった今も、明るく笑顔を絶やさない姿は、多くの人に勇気と希望を与えています。
まとめ
柏木由紀子さんの人生は、華やかでありながらも深い愛と悲しみに彩られています。
坂本九さんとの運命的な出会い、家族への献身、そして時を経ても変わらぬ愛。
「上を向いて歩こう」という名曲のように、どんな時も前を向いて歩み続ける柏木由紀子さん。
その生き方こそ、多くの人が見習いたい“美しい人生”そのものです。
これからも、柏木由紀子さんが大切にしてきた**「愛・音楽・おしゃれ」**という3つのキーワードが、彼女の生きる原動力であり続けることでしょう。
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